教員紹介
加藤 尚史(かとう たかふみ)
- 社会システム情報学科環境法経システム系
- 教授
- 情文棟426
- q47418a@cc.nagoya-u.ac.jp
研究内容
空間計量経済学は空間を構成する主体の経済行動について計量的な手法を用いながら分析することを目的としています。私の関心は計量的な手法の開発と応用にあります。例を挙げて考えてみましょう。太陽光発電は地球温暖化を抑制したり電力供給を安定させたりする場合に有用となることから政府によって推進されています。太陽光発電システムを住宅に導入する場合には住宅が位置する市町村に補助金を申請することができます。注目すべきことは発電1キロワット当たりの補助額や申請1件当たりの上限額が市町村によって異なることです。差異が生じる理由を知りたいと思うかもしれません。補助額や上限額を左右する要因と見られるものを数量化して補助額や上限額との関係を関数として表わすことにしましょう。変数についてデータを収集することができれば適当な関数を見いだすことはできるはずです。市町村は空間を構成する主体であると言えます。空間計量経済学は市町村の補助金にかかわる行動について分析する場合に有用となるのではないでしょうか。