教員紹介
中田 実(なかだ みのる)
- 社会システム情報学科環境法経システム系
- 准教授
- 情文棟422
- mnakada@cc.nagoya-u.ac.jp
- https://sites.google.com/site/minorunakadahp/
研究内容
環境経済学とマクロ経済学が専門です。近年環境問題は、その影響及び対策範囲に関して、時間軸の拡大を見せています。気候変動を例にとると、もし起きるのなら影響や対策は数世紀に渡り、長期的な視点は不可欠です。経済活動が環境に負の影響を与えるのなら、環境を保全するには経済成長をあきらめるべきでしょうか。伝統的な理論や実証研究では「経済成長と環境保全は両立できない」、という直観が支持されてきました。しかし、環境対策が研究開発を促進し、経済構造が技術中心にシフトするならば、長期では経済成長に正の影響を与える可能性があります。もし環境対策が経済成長に正の影響を持つならば、なぜスムーズに対策が導入されないことが多いのでしょうか。環境問題がもたらす損害の大きさや、対策にかかるコスト負担などが大きく異なると利害対立をもたらし、政策導入遅れの原因になる可能性があります。こうした政治的要因が意志決定に与える影響についても、モデル分析を行っています。