名古屋大学情報文化学部

教員紹介

野村 康（のむら こう）

研究内容

政治学と、環境教育論を専門としています。環境問題は人間の諸活動に起因しますが、そうした活動の受益者層（例えば経済的利益を得る層）と被害者層は、多くの場合一致しません。さらに両者の間には、しばしば政治・経済的影響力の差が存在します。したがって、環境問題に取り組む際には、価値観の違いや社会構造に配慮しながら、主体間の調整を適切に行うことが必要となります。そのための意思決定プロセスについて考えるのが、環境政治学です。私は、環境政治学の中でも、民主主義と環境の関係に興味を持っています。これまでは、インドネシアの事例を中心に研究を行ってきましたが、今後は他の途上国や先進国にも対象を広げていきたいと思っています。